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平均寿命が、また伸びました。でも、健康寿命との差が心配。

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こんにちは。

1.平均寿命(簡易生命表

(1) 令和元年の平均寿命

8月2日に、厚労省から、令和元年の簡易生命表が公表されました。

それによりますと、平均寿命(0歳児の平均余命)は、男性81.41歳女性87.45歳と、過去最高となり、それぞれ世界3位、2位ということです。

世界的に長寿国であることは大変喜ばしいことだと思います。

今回は、簡易生命表データから少しだけ深掘りしてみたいと思います。

(2) 平均寿命の伸びは鈍化している

簡易生命表の概況にあります「表2 平均寿命の年次推移」から、5年ごとの平均寿命の伸び幅を見てみます。

5年ごとの平均寿命の推移   (年)
  伸び 伸び
1955年 63.60   67.75  
1960年 66.32 2.72 70.19 2.44
1965年 67.74 1.42 72.92 2.73
1970年 69.31 1.57 74.66 1.74
1975年 71.13 1.82 76.89 2.23
1980年 73.35 2.22 78.76 1.87
1985年 74.78 1.43 80.48 1.72
1990年 75.92 1.14 81.90 1.42
1995年 76.38 0.46 82.85 0.95
2000年 77.72 1.34 84.60 1.75
2005年 78.56 0.84 85.52 0.92
2010年 79.55 0.99 86.30 0.78
2015年 80.75 1.20 86.99 0.69

これを見ますと、5年ごとの伸び幅は、デコボコはあるものの、全体としては縮小してきていることがわかります。

平均寿命の伸びは鈍化してきていると言えると思います。

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(3) まだ平均寿命が延びる余地も 

「表7 特定死因を除去した場合の平均余命の延びの推移」によりますと、悪性新生物(がん)、心疾患(高血圧性を除く)及び脳血管疾患の3大疾病を除去した場合には、平均寿命が5.45歳伸びるとのことです。

新型コロナウイルス感染症など、新興感染症についての不安もありますが、医療技術の進歩、医療アクセスの維持・改善及び一人ひとりの健康管理によって、もう少し平均寿命が延びる余地はあるようです。

 (4) 高齢者の平均余命

平均寿命は、0歳児の平均余命のことですから、すでに高齢者になっている人の寿命ではありません。

「表1 主な年齢の平均余命」(抜粋)は、下表のようになっています。

主な年齢の平均余命 (年)
年齢
40 42.35 48.11
45 37.57 43.26
50 32.89 38.49
55 28.34 33.79
60 23.97 29.17
65 19.83 24.63
70 15.96 20.21
75 12.41 15.97
80 9.18 12.01
85 6.46 8.51
90 4.41 5.71

 

これによりますと、現在65歳の人の平均余命は、男性19.83年、女性24.63年。

つまり、平均して、男性は84.83歳、女性は89.63歳まで生存するということになります。

私の場合、あとおよそ20年間、「死」が訪れるまで、精いっぱい「生きる」ことに励みたいものです。

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(5) 平均寿命の国際比較

簡易生命表の概況の「表5 平均寿命の国際比較」を見てみます。

まずは、G7各国の状況。

平均寿命の国際比較 (年)  
  作成基礎期間
フランス 79.7 85.6 2019
イタリア 80.88 85.182 2018
カナダ 79.9 84.1 2016-2018
ドイツ 78.48 83.27 2016-2018
英国 79.25 82.93 2016-2018
米国 76.1 81.1 2017

 

平均寿命(女)の高い順に示しています。

調査時点が多少異なっているとは言え、米国の平均寿命が短いことがやや目立ちます。

米国は、相対的貧困率も高いですし、公的医療保険制度もありませんので、社会的な格差が影響しているのではないかと推測します。

 

それでは、そのほかの国の状況も見てみましょう。

    (年)  
  作成基礎期間
中国 73.64 79.43 2015
香港 82.34 88.13 2019
韓国 79.7 85.7 2018
シンガポール 81.4 85.7 2019
インド 67.8 70.4 2013-2017
オーストラリア 80.7 84.9 2016-2018
スウェーデン 81.34 84.73 2019
ロシア 67.75 77.82 2018
エジプト 72.7 75.1 2019
ブラジル 72.8 79.9 2018

今度は地域別に示しています。

ロシアの男性の平均寿命が短いことと男女差が大きいことが目立ちますが、この原因はウォッカにあり、というのが定説のようです。

男女差につきましては、欧米諸国に比べて、日本を含めアジア諸国が相対的に大きいことに気がつきます。

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2.健康寿命

(1) 健康寿命とは

平均寿命が長いことは良いことなのですが、手放しで喜んでばかりいるわけにはいかない事情があります。

それは、平均寿命と健康寿命の差です。

公益財団法人長寿科学振興財団(以下、長寿財団)のホームページ(健康長寿ネット>世界の健康長寿)によりますと、健康寿命は、WHO(世界保健機構)によって提唱された概念で、「日常生活に制限ない期間の平均」、つまり、日常生活動作が自立し、健康で過ごせる期間のことを指します。

 

(2) 平均寿命と健康寿命との差の国際比較

長寿財団のホームページにある表をそのまま転載します。

世界の平均寿命と健康寿命の差 2016年    
健康寿命の順位 健康寿命(年) 平均寿命(年) 差(年) 差の順位
1位 シンガポール 76.2 82.9 6.7 5位
2位 日本 74.8 84.2 9.4 31位
3位 スペイン 73.8 83.1 9.3 30位
4位 スイス 73.5 82.9 9.4 35位
5位 フランス 73.4 83.3 9.9 32位

データはWHOによるもので、順位は183か国中の順位になります。

健康寿命の長い国は、シンガポールを除いて、相対的に平均寿命との差の年数がそれなりに長くなるようです。

なお、「差」が少ない、ランク上位の国の中には、そもそも平均寿命が短い国があるようで、長寿財団によれば、「ソマリアシエラレオネ赤道ギニアなどのアフリカの国々です。これらの国は、平均寿命(53.1~59.5年)も健康寿命(47.6~53.8年)も短いのが特徴です。」とのことです。

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(3) わが国の健康寿命の推移

内閣府のホームページにあります高齢社会白書から、わが国における健康寿命の推移を見てみます。内閣府HPのグラフから作表。)

            (年)
 
健康寿命 平均寿命 健康寿命 平均寿命
2001年 69.40 78.07 8.67 72.65 84.93 12.28
2004年 69.47 78.84 9.37 72.69 85.59 12.90
2007年 70.33 79.19 8.86 73.36 85.99 12.63
2010年 70.42 79.55 9.13 73.62 86.30 12.68
2013年 71.19 80.21 9.02 74.21 86.61 12.40
2016年 72.14 80.98 8.84 74.79 87.14 12.35

平均寿命と健康寿命との差が、男性の場合は9年前後、女性の場合は12年から13年あります。

その期間は、多少の増減はありながらも縮小しているとも、拡大しているとも言えず、一定の幅で変動しているように見えます。

(4) 健康管理が肝要

この差の期間は、健康寿命の定義の反対をとれば、「日常生活に制限のある期間」、「日常生活動作が自立していなくて、健康では過ごせない期間」ということになるでしょうか。

この期間イコール要介護期間というわけではないと思いますが、いずれにしても、程度の問題でしょうから、できるだけこの差の期間が短くなるように、あるいは、「日常生活の制限」が少なくなるように、一人ひとりの普段からの健康管理が肝要、また国や地方自治体、企業等においても一層健康管理をしやすくなるような支援策を実施することが重要ということになると思います。

 

今回は、平均寿命(平均余命)、健康寿命に関するデータを確認しました。

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今日も、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。

(2020.08.14)