こんにちは。
以前、初めてNHKカルチャーセンターの朗読の会に参加したことをお伝えしましたが👇、今日はその第2弾です。
女性の参加者が多い「朗読の会」
朗読の会は、隔週開催されていて、1回1時間30分。圧倒的に女性が多く、男性は私を入れて2人だけと前回お伝えしましたが、先日出席したところ、もう1人男性がおられました。
体調不良で休んでおられて、体調回復されての参加ということでした。
11月末に発表会のような催しがあるため、それに向けての練習が、毎回、会のメニューの中心になっています。
発表会 準備風景
先日、その発表会がありました。
当日、会場に行きますと、大勢の方が準備に動いています。
初めて見る方が多くいます。
朗読の会そのものも、まだ4回ほど参加しただけで、開始時間の間際に行って、終了したら一番先に部屋を出ますので、他の参加者と個人的な会話をしたこともない私です。
男性も何人か見かけます。皆私より年配の人ばかりです。
圧倒的なアウェー感。
昔の私でしたら、もっとも避けていたはずの状況に、今、遭遇しています。
それでも、いっしょに椅子を並べたりします。
簡単なリハーサルとマイクテストが始まります。
初めて見る人も、今日発表するようです。
発表会 本番
そして、いよいよ本番の開始。
司会進行は、この発表会の主催者でもある朗読の会の講師(元アナウンサー)。
比較的若いときに、結婚のためにアナウンサーは辞めたらしいのですが、声の張り、艶、抑揚はさすがなものです。
退職後も、朗読等々、「声」に関することに携わって来られたのだろうと勝手に推測します。
50人程度入れば満員になるような会場で、半分は今日の発表者(演者)です。
そのほか、演者たちの知り合いでしょうか、始まる頃には満員の盛況です。
この日のプログラムは盛りだくさん。
一人ひとりが日本の作家、外国の作家の小説、エッセイ、詩を朗読します。
役を割り振っての朗読劇もあります。
朗読の会での練習の時は、よく講師から「もっとゆっくり、ゆっくり」「ここの場面は、うれしさいっぱいに表現して」「読み方に変な癖がある。それを直して」などと注意が飛んでいました。
私も、何にもわからないながらも「声が小さいな。ちょっと読み方が早いな、間が欲しいな」とか感じていました。
しかし、今日の発表会では、どうしたことでしょう。
声の力、間、抑揚、感情がこもった読み方、本当に、みんな素晴らしい出来栄えで、驚きました。
「舞台」で人前に立つということは、それだけでその人を立派な「演技者」に変えてしまうのかもしれません。
自作のエッセイ
杖を突いてゆっくりとした歩みで、前に進み出た老人が、戦後初めて受けた小学校か中学校の音楽の授業の様子を書いた自らのエッセイを読み始められました。
身近なことを題材に、決して大仰な言葉を使わないで、「朴訥」と言ってもいいような表現の中に、戦争の悲惨さ、むなしさをしみじみ感じさせる良い作品でした。
今年は、戦後74年。
この老人は、こんな昔の授業で聴いた音楽が、ずっと心の底で響き続けていたのでしょう。
大袈裟かもしれませんが、「人生とは」を考えさせるような朗読でした。
予定の時間を過ぎての閉幕。
みんな満足そうな笑顔です。
新参者の私に、発表会での朗読の機会はありませんでしたが、さて、来年はどうでしょうか。
小心者の私も、りっぱな演技者としての素質が少しはあるでしょうか。
今日は、朗読の会の報告第2弾として、発表会の様子についてお伝えしました。
今日も拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
(2019.12.13)