こんにちは。
まずは、わが国、中国、韓国、イタリア、イランを始め、世界中で、今回の新型コロナウィルス肺炎で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族に衷心よりお悔やみを申し上げたいと思います。
また、現在、感染者として治療中の方々の1日も早い回復をお祈りいたします。
さらには、この対策のために、日夜、ご努力をいただいているすべての皆様に感謝申し上げます。
マスクの品切れが続く
2月12日に、菅官房長官は、マスクの品薄状態に関して「来週中には解消する」と発言しましたが、一向にその気配はなく、挙句の果てには、トイレットペーパーまで品薄になってしまうという状況です。
官房長官の発言から、すでに1か月経ちましたが、状況は改善されていません。
私がいつも利用するドラッグストアには、入り口に大きく「マスク品切れ」「入荷予定は未定です」と書かれた紙が貼り出してあります。
もうこうなったら、いちど使ったマスクを洗って、再度使うより仕方ないのではないでしょうか。
マスクの再利用については、全日本マスク工業会が3月4日に、
「洗うと機能が落ちるので勧めない。マスクが手に入らず、やむを得ない場合には、中性洗剤で押し洗いをして十分にすすぎ、乾燥させて使うよう求める」
旨の指針を出しました。👇
マスクの効用
毎日、テレビ各局の報道番組やワイドショーは、新型コロナウィルスの話題が中心で、同じ感染症専門家の顔を、朝、昼、夜の各時間帯に、それも複数の異なる系列局の番組で見ることになっています。
当然、マスクの効果や品薄状況についてもたびたび取り上げられています。
それによりますと、マスクの効用は、マスク着用者が周りに飛沫を飛び散らかさないためであって、自分に飛沫が飛んでくるのを防ぐという効果はあまりない、着用しないよりは少しはましな程度、ということのようです。
世界保健機関(WHO)も、「予防目的でマスクを着用する必要はない」との見解を発表したとの報道もありました。
それでも、マスクを付けずにバスに乗ったり、街に出かけたりすることはなんとなく憚れるような雰囲気があり、マスク需要が衰える気配は見えません。
何かの行事に参加するときには、マスク着用を求められることが多いようです。
少し前、私が参加した講演会でも受付に、アルコール消毒液とともに、マスクが用意してありました。
また、私自身、例えばコンビニで買い物をするときや郵便局、銀行の窓口などで、店員・職員との距離が1mもない場面では、相手がマスクを着用している方が安心する気持ちがあります。
マスクの社会的効用
医学的には、新型コロナウィルスに感染していない健康な人はマスクを着用する意味がないとしても、すでに、マスクの効用は、医学的な範囲を超えて、社会的な効用を持つようになっているのではないかと思います。
街中などで、マスクをしている人を見る周囲の視線と、マスクをしていない人を見る視線とでは違ってきているのではないでしょうか。
マスクを着用する側も、周囲から安心した目で見られることを意識しているということがあるのではないでしょうか。
マスクをすることで、自分と周囲との間で安心の空間を作り出すという社会的な効用があるように思われます。
反対に、マスクを着用していない時には、咳一つしにくいような雰囲気、周囲からの視線をきつく感じるような状況ができてしまっているのではないでしょうか。
マスクを洗って再利用しましょう!
もし、そうであるならば、マスクは、すでに医学的効用よりも社会的効用が大きくなっていて、そのためにマスクを着用するのであれば、医学的な機能が落ちていても構わないわけですから、洗って再利用しても良いことになります。
普段、マスクを作っていないような企業も乗り出して、マスク製造に注力する状況ですから、やがて品薄状態は解消するものと思いますが、それまでの間、マスクが手に入らない場合には、いちど使ったものをきれいに洗って、2回、3回までは使うようにしましょう。
今回は、マスクの再利用について、勝手な私見を述べさせていただきました。
今日も、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
(2020.03.11)