やった! 合格だぁー!!
今年の社会保険労務士試験結果が、本日11月8日に発表されました。
8月25日の試験以来、本当に待ち遠しい日々でした。
午前9時30分に「社会保険労務士試験オフィシャルサイト」に試験結果がアップされました。
👉社会保険労務士試験についての情報|社会保険労務士試験オフィシャルサイト
そこに自分の受験番号を見つけたときは「ああ、よかった。これでまた1年勉強しなくて済む」と安堵しました。
私は選択式の「社一」が、原則の基準点の3点をとれず2点でしたが、受験者全体の平均点が低い場合に採用される「基準点の補正」が実施されたためになんとか合格することができました。
去年は、選択式と科目別の基準点はクリアしたのですが、択一式の総得点が43点で合格基準の45点に2点及ばずに不合格でした。
試験の得点と合格基準点
去年と今年の私の得点と合格基準点は次の通りです。
◆2018年
<選択式>労基・安衛3、労災4、雇用5、労一3、社一3、健保3、厚年3、国年3、総得点27
<択一式>労基・安衛6、労災・徴収6、雇用・徴収7、一般7、健保7、厚年6、国年4、総得点43
◎合格基準
<選択式>総得点23点以上かつ各科目3点以上(ただし、社一・国年は2点以上)
<択一式>総得点45点以上かつ各科目4点以上
◆2019年
<選択式>労基・安衛5、労災5、雇用5、労一3、社一2、健保5、厚5、国年4、総得点34
<択一式>労基・安衛10、労災・徴収8、雇用・徴収7、一般6、健保7、厚年7、国年7、総得点52
◎合格基準
<選択式>総得点26点以上かつ各科目3点以上(ただし、社一は2点以上)
<択一式>総得点43点以上かつ各科目4点以上
去年は、択一式の得点が2点足りずに不合格でしたが、自分では勉強の量が足りていない自覚があり、どちらかといえば「惜しい」というよりも「よくここまで得点できたなあ」という感じで結果を受け止めました。
実際、7月に受けた2回の模擬試験の結果も「D」評価と「C」評価でした。
今年の勉強スタイル
不合格でしたが、勉強すれば合格できるという実感を持つことができましたので、定年退職後の再雇用で仕事を継続しながら老骨に鞭を打ち、今年も再度挑戦することにしました。
今年は絶対合格しなければいけないと覚悟して、いくつか去年とは違う手法・スタイルを採用しました(下記の5項目)。
もしかしたら、そこに合格のヒントがあるかと思い、試験に向けて勉強している方々にそのことをこれから5回に分けてお伝えしていきたいと思います。
<合格するために採用したスタイル>
1 勉強を再開する前に勉強法の本を読んだ。
2 社労士受験を周囲に宣言・公言した。
3 資格学校を利用した。
4 毎日の勉強記録を付けた。
5 外出時には記憶ノートを持参するようにした。
1 勉強を再開する前に勉強法の本を読んだ。
2018年の試験で不合格となっての再挑戦。2019年の試験は絶対に合格するしかありません。
昨年は、自己採点で「2、3点足りない」とわかっていても試験後すぐに勉強を再開する気持ちにはなれず、しばらくは安部公房の小説を読んだり、相続アドバイザー(3級)の勉強をしたりしていました。
少しずつ社労士受験モードに切り替えようと、ネットで資格学校のホームページや関連するブログをのぞくようになりました。
そのどこかで紹介されていた五十嵐明彦さんの「社労士試験に最速で受かるための合格思考 勉強しない、だから受かる」(税務経理協会 105ページ 平成30年7月 1400円+税)が面白そうでしたので早速取り寄せてみました。
◆「社労士試験に最速で受かるための合格思考 勉強しない、だから受かる」
これは100ページほどの薄い本ですが、内容は社労士試験の特徴分析から、受験当日の注意事項まで、受験に必要な要点がもれなく簡潔に記載されていて非常に参考になりました(これからはこの本を「五十嵐本」と書きます)。
勉強を再開する前に2、3回読んで、再開した後にもその時に必要な箇所を拾い読みするなど、私の合格への重要な道案内となりました。
実際、資格学校(五十嵐本では「受験指導校」)の利用の仕方、効率的な勉強の進め方、模擬試験、モチベーションの維持の仕方等々、この本に書いてあることの半分以上、自分の勉強に取り入れていたと思います。
五十嵐本のはじめの方に「まずは勉強法を勉強することから始める」という項目があり、単純な私は「そうか」と納得して、ネットで「勉強法」を検索して次のような書籍を取り寄せて目を通してみました。
① 宇佐美天彗「現役東大医学部生が教える 最強の勉強法」(二見書房 382ページ 2016年10月 1400円+税)
② 大島眞一編「司法試験トップ合格者らが伝えておきたい 勉強法と体験記」(新日本法規 222ページ 平成30年7月 1800円+税)
③ ベネディクト・キャリー「脳が認める勉強法」(ダイヤモンド社 357ページ 2015年12月 1800円+税)
④ 小沼勢矢「自分の脳に合った勉強法」(フォレスト出版 257ページ 2018年2月 1600円+税)
◆「現役東大医学部生が教える 最強の勉強法」
著者の宇佐美さんは、地方(香川県)の公立高校にギリギリの成績で入学したようなどちらかといえば落ちこぼれ学生であったとのこと。
高校1年生の時に漫画の「ドラゴン桜」(三田紀房作)に出会ったことをきっかけに「東大に入学すること」を目標に設定して、部活を続けながら血のにじむような勉強の結果、現役で東大医学部に合格、入学後には医学部1位の成績をとったという人です。
現在では、その自分の経験から勉強法・記憶法についてネットやサークルで発信しているようです。
スケジュール管理法とかマーキングレビュー法(問題を解いたときに「〇△×の印」と「間違えた理由」を必ず書くという方法)、合格者の体験談を読むことなど具体的な内容も社労士の受験勉強に通じるところがありますし、「方法に従って勉強すればだれでも目標を達成することができる」という思いにさせてくれるところがよいと思います。
◆「司法試験トップ合格者らが伝えておきたい 勉強法と体験記」
暗記試験であるといわれる社労士試験と論文問題のある司法試験では内容も難易度も違いすぎるように思われますが、設定した目標に向けて勉強することに変わりありませんので参考になると思います。
収録されている最難関試験の体験記を読むと刺激を受けますし、体験記の題名に「4度目の正直」とか「勤務しながら5回目で合格」とかあるとなんとなくうれしくなって元気をもらえるような気がします。「不合格体験記」もあります。
他の2冊の本は脳機能に関する実験・研究データを踏まえた科学的知見に基づく勉強法、記憶法について記載してあり参考になります。
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これらの本に記載してあることをすべて実行できるわけではありません。
例えば、いくつかの本に記載してあったことの中で、私が試みてどうしてもできなかったことがあります。
それは、寝る前に勉強すると睡眠中に記憶が整理されて、翌朝復讐すると記憶が定着するという記憶法です。
仕事をしていると、夕食後には勉強する体力も気力も残っていません。
それに寝る前の時間は、酒でも飲んでボーっと過ごしたいものです。
効率的な記憶法だと思って何度か試してみましたが、結局、全然ダメでした。
良いこととわかっていても、できないことはできません。
私は、五十嵐本に大いにお世話になったわけですが、そのほかの本に記載してある、例えば、眼、口、手、耳を使って記憶すれば有効であることなど、勉強、記憶のために参考になることがたくさんありました。
何度も間違える問題の答えと解説を自分で録音して、散歩するときにそれを聴きながら歩く、など。
結局、勉強法の本で読んだことをヒントにして、自分に合った勉強法を見つけていけばいいのではないかと思います。
今日も拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
(2019.11.08)(2020.6.16一部修正)