こんにちは。
私は幸いに、選択式試験の社一(社会保険に関する一般常識)の救済のおかげで合格することができました。
前回は、この選択式試験についてお伝えしました。
今回は、択一式試験について振り返ってみたいと思います。
1.択一式試験の結果
択一式については、総得点52点で、合格基準点43点を9点上回ることができました。
択一式の私の得点と厚労省が発表した科目別平均点は次のとおりです。
◇労基・安衛 10点(平均4.7点)
◇労災・徴収 8点(5.0点)
◇雇用・徴収 7点(4.2点)
◇一般常識 6点(3.9点)
◇健保 7点(3.9点)
◇厚年 7点(4.8点)
◇国年 7点(3.8点)
◆総得点 52点(平均30.2点)
2.救済科目なし
選択式では、社一の救済がありました。
択一式でも、一般常識、健保、国年について、もしかしたら救済適用かとの観測も一部ではありましたが、結局、救済科目はなしという結果でした。
3.社一はやはり範囲が広すぎ
私は、一般常識6点(労一2点! 社一4点)で択一式の中では最低の得点で、なかなか難しい科目です。
とにかく出題範囲が広すぎますね。
前回のブログで、労一、社一の選択式について見直し案をお示ししました(一受験者の立場で僭越の極み!)。
択一式に関しても、特に労一(労務管理その他の労働に関する一般常識)の範囲の広さは同じです。
労働経済なんて、統計の種類が多すぎて、とても覚えるどころの騒ぎではありませんね。
資格学校では、「全部は無理だから、おもな数字だけでも頭に入れておくように」と指導されると思いますが、「おもな数字」さえ覚束ないのに「おもな」ではない脇の方の細かな統計数字を、本試験で出題された日には、完全にお手上げです。
4.社一と合わせて何とかクリアしたい
社一は、比較的範囲が絞られますので、労一で何とか2点、社一で3点以上を目標にすることになると思います。
一般常識について、ほとんど勉強できずに本試験に臨む受験者もいると思いますので、少しでも勉強しておくことはそれだけ合格の可能性が高くなることは間違いないでしょう。
社労士試験は、科目最低点を除き、絶対評価ではなく、相対評価で合否が決まる試験ですから、自分にとって難しい問題は、他の受験者にとっても難しい問題と思って、気持ちを落ち着ける(開き直る)ことも重要です。
5.年金の点数が伸びない
私の労基・安衛の10点は、5択でどっちにしようか迷った問題で「えいっ」とマークした方が、たまたま正答だったということで、実力ではありません。
私が社労士資格を取ろうと思ったのは、もともと年金のことがきっかけでした。
ところが、年金の成績があまり良くないのは残念なことです。
合格するためには7点でいいのですが、できれば8点以上は得点したかったというのが正直な感想です。
それに、本試験会場では、冷静さに欠けるところがあって、障害年金と遺族年金の取り扱いをごっちゃにしてしまったり、「60歳に到達した日の前日において」が正しいのに、「60歳に到達した日において」を正答としてしまったり、年号をまたぐ期間の計算を間違ったり・・・。
模擬試験のときよりも点数が取れていません。
6.「注意事項メモ」を忘れた。
私は、本試験の日は、自宅でも試験会場でも勉強しないことに決めていましたので、テキスト類はもちろん、勉強期間中の外出時には、いつも持参することにしていた記憶用ノートも、自宅において会場に向かいました。
記憶用ノートの後ろの方のページには、試験直前に会場で読み返すことを「注意事項」としてメモしていました。
結局、ノートを持参しませんでしたので、せっかくの「注意事項」もナシ、になってしまいました。
「注意事項」メモは、試験のときに気を付けたいこと、よく間違えること、勘違いすること、うっかりすることなどをメモしたものです。
〇注意事項のメモの記載事項
① 「誰が」「誰に」に注意して読め!
② キーワードを読み飛ばすな!
③ 問題文の語尾に注意! 「できる」「できない」どっちだ!!
④ マークの付け間違いに注意!
⑤ 徴収の「一括」は労災のみ。雇用はそれぞれ。
⑥ 労災 遺族(保障)給付 受給資格の欠格 「故意に」死亡させたとき 「重大な過失」では失格しない!
⑦ 労災 遺族(保障)給付 「妻」「夫」「配偶者」の区別を読み飛ばすな!
⑧ 〃 未支給の給付 配・子・父・孫・祖・兄が「自己の名」で請求
⑩ 「障害」年金、「遺族」年金 読み間違えるな!
⑪ 国年 届出 「資格取得」と「種別変更」を間違えるな!
⑫ 遺族基礎年金 「失権」と「減額」を勘違いするな!
⑬ 障害基礎年金 65歳に達する日の前日までに
⑭ 「標準報酬」→厚年。 国年には出てこない!
⑮ 特別支給の年金 支給開始年齢 1号、2号、3号、4号 読み飛ばすな!
⑯ 「20歳以上60歳未満」「20歳以上65歳未満」読み飛ばすな!
⑰ 加給年金 事後に65歳未満の配偶者を有するに至った
障害厚生年金 〇 老齢 〃 × 遺族 〃 ×
⑱ よくわからない問題肢は、あいまいな根拠で×にしない
ごくごく当たり前のこと、基本事項でもつい抜け落ちそうなこと、問題文をよく読まない「くせ」のために間違うことが多いので、その注意事項です。
当日、試験会場では、勉強はしないで、この「注意事項メモ」にのみ目を通すつもりでした。
当日、これを試験会場で何度か読んでおけば、もしかしたら、年金科目で、もう1、2点は取れていたかもしれません。
試験の日の準備は周到にしましょう。
今日は、択一式試験について振り返ってみました。
今日も、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
(2019.11.24)(2020.06.18 一部修正)