こんにちは。
私が、社労士試験に合格するために採用した勉強スタイルをお伝えする3回目になります。
去年とは違う、合格するための今年の勉強スタイル
1 勉強を再開する前に勉強法を勉強した。
2 社労士受験を周囲に宣言・公言した。
3 資格学校を利用した。
4 毎日の勉強記録を付けた。
5 外出時には記憶ノートを持参するようにした。
3 資格学校を利用した。
昨年の試験結果は択一式で2点足りず不合格でした。
たった2点なので、独学でも合格できるかとも思ったのですが、しかし、是が非でも合格しなければならないと考えたこと、それに前にも書きましたが、この2点が「惜しい」2点というよりも「よくここまで得点できた」2点との自覚がありましたので、独学ではなく実績のある資格学校を利用することに決めました。
1年目は「月刊社労士受験」定期購読
昨年もまったくの独学ということではなく、「月刊社労士受験」(労働調査会)を定期購読し、直前期に模擬試験を2回(TAC、資格の大原。いずれも会場受験)受けました。
この「月刊社労士受験」は、科目の基礎的な部分がよくまとまっていてわかりやすく、法改正項目や重要判例などの特集も充実していました。
それに毎号CDが付いていてそれで講義を聴くことができました。
山川靖樹講師の独特の口調での講義は大変親しみやすく、制度を理解するのに大いに役立ったと思います。
ただ、仕事をしながらの受験でしたので絶対的な勉強時間が不足していたことから、模擬試験の結果も「D評価」と「C評価」でした。
それからの1か月の追い込みで「あと2点」のところまでは達することができましたが、試験当日に自信を持って受験できたわけではありませんでした。
「月刊社労士受験」は価格が安い。
私が「月刊社労士受験」を選んだ理由は、何よりも年間購読料は2万円以下という圧倒的な低価格にあります。他の資格学校は15万円超は当たり前、中には20万円以上のコースなど、ちょっと私には負担が大きいところが多かったのです。
結局、私は「月刊社労士受験」では合格できませんでしたが、択一式2点不足までにはなりましたので、勉強の仕方しだいでは「月刊社労士受験」のみでの合格も十分あり得ます。
でも、私は2年目の勉強は「月刊社労士受験」を選択しませんでした。
理由は3つあります。
① 同じ方法だと同じ結果になるのではないかと根拠なく恐れたこと。
② 科目の講義が重要項目、基礎的項目中心であってそれだけでは試験の出題範囲に対応できないのではないかと思ったこと。
③ CDの山川講師の説明は大変わかりやすかったのですが、PCを起動してCDを聴くという動作がどうしても面倒に感じてしまって2度、3度と聞き返すということができなかったこと。
2年目はクレアールのリーズナブルな受験経験者向けコース
それでは、どこの資格学校のどのコースを選択するか、ネットで各資格学校の受講案内を見て探しました。
私の場合、どうしても価格にこだわってしまいます。
その中で目に付いたのが、クレアールの受験経験者向けの「上級スタンダードコース」です。
料金は早期申込割引もあり、答練資料送付オプション付きで71,500円とリーズナブルでしたので、このコースに申し込みました。
私は、価格優先で選択しましたが、いずれの資格学校も実績のあるところですので、カリキュラムやテキストの内容、評判、有名講師などそれぞれ自分に合ったところならどこでも大丈夫だと思います。
とにかく、ドン・キホーテのように社労士試験に一人で立ち向かうよりは、社労士試験の酸いも甘いもかみ分けた合格のためのノウハウのある資格学校に頼ることは戦略として間違いないと思います。
通学か自宅学習か
資格学校のコース選択のポイントの一つに通学か自宅学習(Web通信での受講)かということがあると思いますが、この点で私に迷いはありませんでした。
なぜなら、学生の時を思い出すと、私自身、教室での授業に集中できるタイプではないからです。
たいていボーっと外を見ていたり、ほかのことを考えていたりする方でした。
通学方式は、わからないことがあるとすぐに講師に尋ねて疑問を解消することができる大きなメリットがありますが、講義時間に集中できないと(通学に要する時間を含めて)全く時間のムダになってしまうばかりか、講義に出席することで勉強しているつもりになってしまいかねません。
Web通信での受講が合っていた
Web通信は私に合っていました。
CDとは違っていちいちPCを起動させる必要もなく、場所を選ばずタブレットでもスマホでも聴講できます。
私は毎朝、1時間程度タブレットで聴いていました。
疲れたら途中でやめることもでき、よくわからない時は必要な箇所だけ何度でも聞き返すことができます。
クレア-ルのWeb通信は「答練マスター」という答練問題の解答解説が中心ですが、これは過去問と試験の予想問題とを兼ね備えたもので、私はこの答練を繰り返すことを中心に勉強を続けました。
齋藤正美講師の解説もとても分かりやすいものでした。
何とも言えない優しい口調の人間味のある受験生の心に響くような解説で素直に理解が深まるような印象です。
ネットでの受講は速度調整ができますので、私はだいたい1.3倍速で聴き、2度目、3度目はときに1.5倍速にしました。
スケジュール管理を資格学校に外注
このシリーズの第1回「まず、勉強法の本を読んだ」で書きました五十嵐明彦さんの本「社労士に最速で受かるための合格思考」(税務経理協会)の第3章「受験指導校の利用術」には「一番の目的はスケジュール管理」とあります。私もまったく同感です。
社労士試験合格のためのノウハウを長年蓄積している実績のある資格学校(受験指導校)から送付されてくる教材、答練などにきちんと対応していけば合格に届く実力が身につくものと思います。
自分でいつ科目学習をして、いつ過去問をして、いつ想定問題をして、いつ一般常識と法改正と重要判例とすればいいのか考えなくてもいいのです。全部お任せです。
私たちの目的は「社労士試験に合格すること」。
そのための実績とノウハウを持った資格学校にスケジュール管理を「外注する」と考えればよいのだと思います。
繰り返し学習で択一式10点アップ!
齋藤講師が、講義の中でたしか「この答練マスターをきちんと繰り返し学習すれば択一式でプラス10点取ることはできる」と言われたと記憶していますが、この言葉を忘れずに勉強して、その通りの結果となりました。齋藤講師に深く感謝します。
今年は3回模擬試験を受けました(TAC1回、資格の大原2回)。
選択式で1回のみ「B評価」でしたが、ほかは「A評価」を取ることができて、去年とは違ってある程度の自信をもって試験当日に臨むことができました。
今回は、社労士試験に合格するためには、実績のある資格学校を利用することが戦略として間違いないことをお伝えしました。
今日も、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
(2019.11.12)(一部修正 2020.06.18最終)