こんにちは。
2019年8月25日(日曜日)に、第51回社労士試験を受験しました。
その日の夜か翌日に、ネットで解答速報を見て自己採点したとき、思わず「ウギャー!」と叫び出したくなりました。
今回は、主に選択式について、自己採点したときのことについてお伝えしたいと思います。
自己採点の結果
〇選択式 《合格基準点:各科目最低3点以上かつ総得点 満点の7割以上※》
労基・安衛5点、労災5点、雇用5点、労一3点、社一2点、
健保5点、厚年5点、国年4点、合計34点
〇択一式 《合格基準点:各科目最低4点以上かつ総得点 満点の7割以上※》
労基・安衛10点、労災・徴収8点、雇用・徴収7点、一般6点、
健保7点、厚年7点、国年7点、合計52点
※総得点基準:満点の7割以上とされていますが年度ごとの難易度により補正されます。
補正の例 2018年 選択23点 択一式45点
2019年 選択26点 択一式43点
迷いに迷った労一
選択式試験の時に一番時間をかけて考えたのは労一でした。
A~Eの5個の空白のうち、Aは確実に大丈夫(正解できている)、Cもたぶん大丈夫、Bの年齢とEの割合の数字はわからないので当てずっぽうで危ない(間違い確率が高い)として、問題はCです。
Cは、H29年の女性の年齢別有業率が、H24年に比べてどう変化したかという問いです。
私は、選択肢⑨「20歳代以下の層のみ低下」と⑱「すべての年齢階級で上昇」のいずれにしようかと迷いに迷いました。
これも確かな知識がありませんでしたが、B、Eの得点が当てにならない以上はどうしても正答を導き出さなければなりません。
私の第一感では、女性の大学、大学院進学者が増加しているであろう、その分就職する人数は減少しているであろう、と考えて⑨が正答というものでした。
しかし、「20歳代」は29歳まで含まれる。大学卒業後の女性を考えるとそうとも言えない気がする。うーん、わからない。
最後の最後まで考えて(迷って)、結局、ここは間違ったとしても2点救済※を狙う作戦を取ることにして、多くの人が回答しそうな⑱にマーク(誤りでも多数の誤りとなって平均点が下がるとの思惑)しました。
※救済(後述)
第一感と違う回答をするので、かなり逡巡しましたが(迷ったときはだいたい第一感の方が正解、と講師から話を聞いていました)、最後はまさに「決断」する感じで⑱を選択し、その⑱が正解で、労一の私の得点は3点という結果でした。
もし、第一感に従って⑨を選択していればそこで「アウト!」。
まさに紙一重の合格です。
いま、落ち着いて考えると、何度か見ている「M字カーブ」の推移のグラフを思い出せばすんなり正答できた問題ですが、本試験のときはまったく思い浮かびませんでした。
本試験の会場で平常心を保つことはなかなか難しいです。
呆然・・・社一が基準点取れていない!
要らない遠回りであっても、労一は最後の最後まで粘って、最後は「えいっ」と決断して回答したので、ある種の納得感があったのですが、これと真逆だったのが社一です。
全体的に記憶があいまいな点がありながらもA、Eは危ないが、B、C、Dは大丈夫で3点確保と判断してしまいました。
一応の見直しはしましたが、労一のように粘って考えるということをしませんでした。
ところが、自己採点でA、Eに加えてCも間違いで、得点2点という結果に「ウギャー!」と叫び出したいくらい呆然としました。
「あーあー、また1年勉強しなければいけないのか…」
Cは、介護保険法に規定する地域包括支援センターが、「包括的に支援する」ことに関する問題ですが、私はあまり迷うことなくすらっと選択肢⑰「その地域における医療及び介護」を選びました。ところが正解は⑱「その保健医療と福祉の向上」でした。
法の条文を知らないと、今でも迷いますが、⑰の「その地域における」に惑わされたのかもしれませんが、とにかく⑰と思い込んでしまい、⑱が目に入らなかったようです。
間違ったことよりも、どうしてもっと時間をかけて考えなかったのかということを大いに悔やんだものです。
有名講師も社一は3点
クレアールの試験講評で、齋藤講師が問題を解いてみたが、社一は「3点しか取れなかった」とのことでした。
「長年、社労士試験の指導をしている有名講師が3点しか取れない問題を俺は2点だからたいしたものだ」と思ったりしました。
試験は終わっていますので、もう俎板の鯉です。
気持ちが落ち込んでも何も良いことはありません。平常心で待つのみ。
◆救済制度とは?
私が、救済制度と言っているのは、正式には「合格基準点の補正」といいます。
受験者の平均点が低い場合に一定のルール※によって適用されます。
例えば、選択式の最低点が3点から2点に補正されるのは次の場合です。
① 3点以上のものが受験者の5割未満で、かつ
② 2点以上が7割未満(1点以下が3割以上)
※厚労省ホームページ「社会保険労務士試験の合格基準の考え方」
合格予想ライン
試験終了後から、各資格学校が受験者からの自己採点結果の情報提供を受け、模擬試験結果との比較、過去の結果との比較等の分析を踏まえて合格予想ライン(救済制度の適用予想を含む。)を発表します。
さらに、いくつかのブログでは、上記の資格学校の予想をまとめた記事が掲載され、また、大手資格学校の模擬試験及び本試験データを活用した独自の分析結果などを紹介した記事が、日を追うごとに精緻さを増しつつ掲載されていきます。
私は、平常心で発表を待つのみ、と言いながら、社一の救済があるのかどうか気になって仕方がありませんので、最初の時期はブログを毎日のように見ていました。
幸い、早い段階で社一の救済はあるだろうとの観測が出て、やがて9月中旬から下旬にかけて、資格学校の予想合格ラインが出そろってみると、そのほとんどで選択式の社一は救済ありとの結果になっていました。
こういう状況から、私の気持ちも徐々に合格モードになってきました。
11月8日の合格発表は、不安は多少ありながらも、比較的落ち着いた気持ちでその日を待つことができました。
そして、当日の午前9時30分、社労士試験オフィシャルサイドで「合格者受験番号一覧表」の中に自分の番号を確認しました。
今日は、受験後に自己採点をしたときの状況についてお伝えしました。
「あきらめずに最後まで粘る」、これが社労士試験において重要なことだと痛感しました。
今日も拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
(2019.11.21)(2020.06.17 一部修正)