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【リスクと保険】①9割の世帯が生命保険に加入し、保険料の支払い額、年間38兆円!

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 こんにちは。

最近、読みました楠木新さんの「定年後のお金」(中公新書)は、示唆に富む内容が盛りだくさんでたいへんためになる良い本でした。

1.楠木新著「定年後のお金」

読み終えて、私がこの本からのメッセージとして受け止めたことを勝手に書きますと、

  • お金は、貯めることや増やすことばかりではなく、人生を楽しむために上手に使うことも必要。お金は使って、初めてお金になる。
  • お金は、自分のためばかりではなく、人のために使うこと。それが、やがて自分に戻ってくる。
  • なんでも計画通りにいかないことを、むしろ楽しむこと。

などなど。

また、何十年もサラリーマンとして組織の中で仕事をしてきた者と、フリーランスの人たちのお金に関する考え方の違いなども教えられる点が多く、私も、いま目指している社労士として、組織に属さず、フリーランスで活動していく指針みたいなものを与えられた気になりました。

同書から示唆を受け、少し考えてみたいと思うテーマがいくつかありますが、その中で、「保険」について取り上げたいと思います。

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2.「生命保険好き」の日本人

アメリカの人たちは」「住宅ローンを借りる時と、相続対策(富裕層中心)で生命保険を利用している」「基本的には、特別な必要がない限り生命保険に加入することはなく」「日本人の感覚とは相当違っている」(同書P.94)そうです。

わが国は「生命保険大国」と言われているようですが、私が定年退職前に読んだいわゆる定年本にも、日本人は欧米に比べて、保険に入り過ぎているきらいがあること、勧誘に応じて、内容もよくわからないまま加入していること、公的保険でカバーできる部分があるので、医療保険には基本的に加入する必要はない、などと書かれていました。

 

そこで、私は、定年後の再雇用では給与収入が大きく減ることもあって、当時加入していた保険のいくつかを解約しました。

しかし、今から思えば、結局、加入するときもよくわからないまま加入し、解約するときもよくわからないまま解約した、と反省しています。

まず、日本人が保険に入り過ぎている実態から確認したいと思います。

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3.個人保険の世帯加入率

公益財団法人生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年度)によりますと、

生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率88.7%になっています。

わが国では、約9割の家庭が何らかの生命保険に加入していることになります。

 

また、一般社団法人生命保険協会の「生命保険の動向(2019年度版)」によりますと、

2018(平成30)年度末時点で、1世帯平均3.18件の生命保険に加入しているようです(図表 24 個人保険の都道府県別保有契約状況より)

 

諸外国の個人保険の世帯加入率を見ますと、少し古いデータですが、

アメリ50%、イギリス36%、ドイツ40%、フランス59%になっています(岩瀬大輔「生命保険のカラクリ」(文春新書)P.28 生命保険協会調査部による「欧米主要国の公的社会保障制度と指摘保障制度の役割(2009年度版)」から)。

欧米主要国に比較して、わが国の加入率の高さが目立っています。

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4.保険料支払い額 年間38.2万円

前述の生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」(平成30年度)によりますと、

世帯年間払込保険料は平均38.2万円(共済含む)です。

毎月、平均して約3.2万円の保険料を支払っているようです。

保険料は、金融機関口座から自動引き落としにしている場合がほとんどでしょうから、いちど契約したら、電気代、ガス代等の絶対必要な経費と同じような感覚で、普段あまりその出費を気にすることなく払い続けることになります。

年間40万円として、10年で400万円、20年で800万円、30年で1,200万円、40年払い続けたとしたら、なんと1,600万円です!

人生の3大資金と言えば、住宅資金、教育資金、老後資金ですが、生命保険も相当高額になる場合があり、「住宅に次いで、人生で2番目に大きい買い物」と言われているようです(「生命保険のカラクリ」P.32)。

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5.諸外国との比較

ニッセイ基礎研究所のレポート「保険料で見る世界の生命保険市場2017」によって、生命保険料について、諸外国との比較を見てみますと、

わが国は世界全体に占める割合(シェア11.56%第3位です(1位アメリカ、2位中国、4位イギリス、5位フランス)。

生命保険料の対GNP比では、わが国は6.26%第4位(シェア上位10国の中での順位。1位台湾、2位イギリス、3位韓国、5位イタリア)。

人口1人当たり生命保険料(ドル)では、わが国は2,411ドル第3位(シェア上位10国の中での順位。1位台湾、2位イギリス、4位フランス、5位韓国)。

いずれも上位にあります。

同レポートでは、「2017年、生命保険料の世界シェアで、長きにわたって第2位の地位にあった日本は、中国にその座を譲り、世界第3位に後退した。」と記載されています。

日本は、いずれの指標も2000年以降下がってきていますので、日本人の保険好きも少しずつ変化(是正?)していると言えるのかもしれません。

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6.保険料の年間総額38.3兆円

生命保険協会の「生命保険の動向(2019年度版)」によりますと、

保険料収入は34.9兆円になっています(個人年金保険、団体保険、団体年金保険を含む)。

このほか、共済の生命共済と傷害共済の共済掛金の額が約3.4兆円(一般社団法人日本共済協会「日本の共済事業 ファクトブック2019」)ありますので、日本人は、生命保険料を年間38.3兆円も支払っているようです。

国家予算の額およそ100兆円の3分の1強に相当します。

また、国民総生産(GDP)約550兆円の約7%家計最終消費支出約300兆円の12%余、家計貯蓄12.3兆円の約3倍もの額になります(この3項目のデータの出典は、内閣府・国民経済計算年次推計2018年度(フロー編)から)。

自動車製造業の製造品出荷額等60.7兆円(2017年。部分品、付属品製造を含む。一般社団法人日本自動車工業会HPから)のおよそ3分の2外食産業の市場規模25.8兆円のおよそ1.5倍です(平成30年。一般社団法人日本フードサービス協会HPから)

これらの数字を見ますと、生命保険の市場規模がいかに大きいかがよくわかると思います。

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7.保険金額

人口1人当たり生命保険補償額を見ますと、2000年時点の古いデータで、「保険のカラクリ」でも紹介してありますが、ニッセイ基礎研究所のレポート「保険料と保障の規模からみた主要国の生保市場」(2003年)によりますと、

日本16万ドルアメリカ5.8万ドル、イギリス2.6万ドル、ドイツ2.0万ドルと、ダントツ状態です。(この指標についても、最近は変化してきているとは思われます。)

 

今回は、日本人がいかに生命保険に入り過ぎている実情について確認しました。

次回は、わが国における保険セールスの特徴の一端について見てみたいと思います。

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今日も、拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
 (2020.03.18)

 

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